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ブログ テクノストラクチャー: 2016年6月
第3回 テクノストラクチャー設計性能(1)
近年、マンション設計などにおいて、その重要性がクローズアップされる構造計算。
テクノストラクチャーは早くから、一棟一棟異なる間取りを持つ一戸建て住宅にこそ、
オリジナルの構造計算が必要の考えました。
1995年の発売以来、オリジナルの構造計算システム=自動躯体設計システムを使い、
全ての住宅において、構造計算を実施しています。
木造構造の研究分野において、第一人者である坂本先生にお話を聞きました。
「住宅にこそ構造計算~東京大学名誉教授 坂本功氏 談話」
現在の建築基準法において、2階建て以下の木造一戸建住宅
(延床面積500㎡以上のものは除く)
には構造計算が義務付けられていません。全ての木造住宅に対して、
構造計算の実施を求めることは、計算が難しい、あるいは手間がかかる
といった実務上の理由などにより、難しいからではないでしょうか。
しかし、私は木造一戸建て住宅でも1軒1軒構造計算をする必要があると思っています。
なぜなら、鉄筋コンクリートや鉄骨のビルなど、構造計算が義務付けられている建物は大体
柱が整然と並んでいるのに比べ、木造住宅は広い部屋があったり狭い部屋があったりと、
1軒1軒の間取りが異なっていて、非常に個性的であり、骨組みもはるかに複雑だからです。
そう考えると、木造一戸建住宅は小規模ですが、間取り1軒1軒の違いに合わせて
個々に構造計算をすることが非常に重要なことであると思っています。
■構造計算とは?
地震、台風、豪雪など、いわゆる災害が起こった際、住まいにどのような力が
加わるかを計算し、その力に住まいが耐えられるかどうかを、詳細に検証するもので、
言わば、「住まいの災害シミュレーション」と呼べるものです。
■なぜ構造計算が必要なのか?
「商品の強さ=全体の強さ」ではありません。
例えば、どんなに良い部材を使った車でも全体のバランスが悪いと
台無しになってしまいます。
車の場合、事前に衝突実験を行い商品全体としての強度を確認しています。
テクノストラクチャーでも耐震性能を確認するために、
阪神・淡路大震災と全く同じデータを使い、
実物大のモデル住宅を使った、計5回の振動実験を行っています。
しかし、住宅の大きさや間取りが変わるとその住宅の強さも変わります。
ある特定のモデル住宅による振動実験の結果が、
全ての住宅に当てはまるとは言えません。
だからこそ、テクノストラクチャーは一棟一棟すべての
住宅で構造計算を行い、その安全性を確かめています。
パナソニックによる邸別の構造計算
間取りや建設地域など、住まいが持つ条件は一棟一棟さまざまで、それぞれを考慮した
最適な部材、最適なバランスを考えた構造計算が必要です。
従来の木造住宅は、この構造計算を経験やカンにより行うこともしばしばで、
熟練した職人が不足している近年ではそのノウハウも得難いものになってきています。
この問題点を改善すべく、テクノストラクチャーでは、一棟一棟異なる間取りや地域条件を
加味したうえで、自動的に構造体を設計でき、さらに設計された構造体が十分に強度確保
できているかをチェックできるオリジナルの構造計算システム「自動躯体設計システム」
を開発しました。
■構造計算の流れ
①自動躯体設計
専門スタッフがお客様の要望された間取りをもとにCADでプランを入力し、
その形状に応じた柱、梁(テクノビーム)、耐力壁などを配置します。
②構造計算チェック
その住宅の建つ地域に応じた、地震力、風圧、積雪などの設計条件をコンピューターに
入力し、構造計算を実施します。
↑(再チェック)
③構造計算がNG
強度が不足している部分を補強するなどのプラン修正を行います。
場合によっては、お客様の住まいの強度をさらに向上させるために
プラン変更をご提案します。
④構造計算がOK
構造計算完了~引渡し
お客様の住まいの構造計算書および構造計算保証書をお渡しします。
※住宅瑕疵担保責任保険への加入等、一定の条件を満たすことが必要となります。
●テクノストラクチャー構造計算書
この計算書により、構造計算の中身がご確認いただけます。
●構造計算保証書
パナソニックが構造計算結果および構造計算方法について保証することを表します。
次回は「設計性能(2)」です。
テクノストラクチャーは早くから、一棟一棟異なる間取りを持つ一戸建て住宅にこそ、
オリジナルの構造計算が必要の考えました。
1995年の発売以来、オリジナルの構造計算システム=自動躯体設計システムを使い、
全ての住宅において、構造計算を実施しています。
木造構造の研究分野において、第一人者である坂本先生にお話を聞きました。
「住宅にこそ構造計算~東京大学名誉教授 坂本功氏 談話」
現在の建築基準法において、2階建て以下の木造一戸建住宅
(延床面積500㎡以上のものは除く)
には構造計算が義務付けられていません。全ての木造住宅に対して、
構造計算の実施を求めることは、計算が難しい、あるいは手間がかかる
といった実務上の理由などにより、難しいからではないでしょうか。
しかし、私は木造一戸建て住宅でも1軒1軒構造計算をする必要があると思っています。
なぜなら、鉄筋コンクリートや鉄骨のビルなど、構造計算が義務付けられている建物は大体
柱が整然と並んでいるのに比べ、木造住宅は広い部屋があったり狭い部屋があったりと、
1軒1軒の間取りが異なっていて、非常に個性的であり、骨組みもはるかに複雑だからです。
そう考えると、木造一戸建住宅は小規模ですが、間取り1軒1軒の違いに合わせて
個々に構造計算をすることが非常に重要なことであると思っています。
■構造計算とは?
地震、台風、豪雪など、いわゆる災害が起こった際、住まいにどのような力が
加わるかを計算し、その力に住まいが耐えられるかどうかを、詳細に検証するもので、
言わば、「住まいの災害シミュレーション」と呼べるものです。
■なぜ構造計算が必要なのか?
「商品の強さ=全体の強さ」ではありません。
例えば、どんなに良い部材を使った車でも全体のバランスが悪いと
台無しになってしまいます。
車の場合、事前に衝突実験を行い商品全体としての強度を確認しています。
テクノストラクチャーでも耐震性能を確認するために、
阪神・淡路大震災と全く同じデータを使い、
実物大のモデル住宅を使った、計5回の振動実験を行っています。
しかし、住宅の大きさや間取りが変わるとその住宅の強さも変わります。
ある特定のモデル住宅による振動実験の結果が、
全ての住宅に当てはまるとは言えません。
だからこそ、テクノストラクチャーは一棟一棟すべての
住宅で構造計算を行い、その安全性を確かめています。
パナソニックによる邸別の構造計算
間取りや建設地域など、住まいが持つ条件は一棟一棟さまざまで、それぞれを考慮した
最適な部材、最適なバランスを考えた構造計算が必要です。
従来の木造住宅は、この構造計算を経験やカンにより行うこともしばしばで、
熟練した職人が不足している近年ではそのノウハウも得難いものになってきています。
この問題点を改善すべく、テクノストラクチャーでは、一棟一棟異なる間取りや地域条件を
加味したうえで、自動的に構造体を設計でき、さらに設計された構造体が十分に強度確保
できているかをチェックできるオリジナルの構造計算システム「自動躯体設計システム」
を開発しました。
■構造計算の流れ
①自動躯体設計
専門スタッフがお客様の要望された間取りをもとにCADでプランを入力し、
その形状に応じた柱、梁(テクノビーム)、耐力壁などを配置します。
②構造計算チェック
その住宅の建つ地域に応じた、地震力、風圧、積雪などの設計条件をコンピューターに
入力し、構造計算を実施します。
↑(再チェック)
③構造計算がNG
強度が不足している部分を補強するなどのプラン修正を行います。
場合によっては、お客様の住まいの強度をさらに向上させるために
プラン変更をご提案します。
④構造計算がOK
構造計算完了~引渡し
お客様の住まいの構造計算書および構造計算保証書をお渡しします。
※住宅瑕疵担保責任保険への加入等、一定の条件を満たすことが必要となります。
●テクノストラクチャー構造計算書
この計算書により、構造計算の中身がご確認いただけます。
●構造計算保証書
パナソニックが構造計算結果および構造計算方法について保証することを表します。
次回は「設計性能(2)」です。
(エス・モダンホーム) 2016年6月11日 16:30
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